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ロックランド()は、アメリカ合衆国メイン州南部のノックス郡に位置する市であり、同郡の郡庁所在地である。2010年の国勢調査では人口7,297 人だった。ロックランドは人気のある観光地である。ペノブスコット湾のビナルヘイブン、ノースヘイブン、マティニカスなど島々に渡すメイン州フェリーサービスが発着する所である。 == 歴史 == この地域はアベナキ族インディアンから「大きな上陸点」を意味する「カタワムティーク」と呼ばれていた。1767年、同じメインのウォーレンから来たジョン・ラーモンドとその2人の兄弟が、ここで宿営地を作り、オークの樽板や松材を生産した。その後はラーモンズ・コーブと呼ばれ、1769年頃に最初の開拓地となった。1777年、西隣のトマストンの町が法人化され、ラーモンズ・コーブはショア・ビレッジと呼ばれる一地区になった。1848年7月28日、この地がイーストトマストンとして分離した。1850年にロックランドと改名され、1854年には市として認証された。 ロックランドは造船と石灰の産出で急速に発展した。1854年だけでも、シップを11隻、バークを3隻、ブリッグを6隻、スクーナーを4隻建造した。市内には石灰の切り出し場が12か所、キルンが125基あり、少なくとも300隻の船が国内のあちこちの港に石灰を運んだ。 1886年には、造船業を石灰産業が上回り、12の製造業者が1,000人の労働者を雇用していた。それでもロックランドには3つ以上の造船所、1つの引き上げ船台、5つの製帆工場、2つのボート造船所があった。その他の産業としては、3つの製粉所、2つの鋳造所、3つの馬車製造所、6つの製材所、2つの機械工場、3つの桶製造所、1つの革なめし場、4つの花崗岩と大理石の加工場、2つの長靴と短靴の工場、4つの印刷所があった。漁業も重要だった。フレンドシップ・スループの船隊が、ペノブスコット湾を横切ってこの港と漁場を往復した〔 〕。 1871年、ノックス・アンド・リンカーン鉄道の開通により、観光客が多く訪れるようになった。客を収容するために宿屋やホテルが造られ、その最大のものは1889年に建設されたベイポイント・ホテルだった。防波堤近くの景観を独占したこのリゾート・ホテルは、贅沢さと楽しみを提供した。1902年にサモセット・ホテルと改名され、世界恐慌までの時代は成功していたが、その後は緩りとした衰退が始まった。自動車の時代となって、旅行者は鉄道に捉われないようになり、どこでも探検できるようになった。このヴィクトリア様式のホテルは1969年に閉鎖され、1972年の火事で焼けた。1974年新しいサモセット・ホテルがオープンした。 1915年、新しい超弩級戦艦ネバダが、ロックランドの海岸沖で公海試運転を行った。 今日のロックランドは公式に小都市圏に指定されている。1990年代初期より、その経済は漁業からサービス業へ移行してきた。観光業もそこそこ増加しており、中心街は特徴ある店舗、ブティック、飲食、画廊の並びに変わってきた。ロックランドはメイン中部海岸地域の商業中心であり、多くの歴史ある宿屋、コーヒーの焙煎所、食品協同組合、コミュニティ・ラジオ局があり、ファーンズワース美術館もある。市と市民はアメリカ沿岸警備隊と長く特別な関係があり、ロックランドは2008年に沿岸警備都市に指定された。 ファイル:Rockland, ME from Ingraham's Hill.jpg|市の概観、1908年頃 ファイル:Tillson's Wharf, Rockland, ME.jpg|ティルソンの桟橋、1908年頃 ファイル:Thorndike Hotel, Rockland, ME.jpg|メインストリート、1915年 ファイル:Rockland Maine.png|ロックランド駅、1910年頃 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロックランド (メイン州)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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